2013年11月14日木曜日

信号の無い世界観2

まず、この映像を見て欲しい。

http://youtu.be/1WMguK1kiv8

これは、我が専属ドライバー、アランパティーさんの素晴らしいスーパードライビングの映像です。

彼らの運転の仕方は凄い、何せクラクション鳴らしまくり!
そう聞くと、日本人の僕たちからすると、あまりいい感じはしない。

クラクション=文句、苦情、喧嘩

のイメージがあるからです。
昔、香港に行った時もそうでした。

「バッカヤロー、テメー何やってんだ、ボケ!」喧嘩のようなクラクションの嵐。

先日も、中国では、対向車からの2人の女性ドライバーが、互いに道を譲らず、
その道をなんと1日封鎖してしまったニュースにも驚いたばかりだ。

日本でも、危ないので、つい鳴らしたら、人によっては睨み返してきたり、
感情をあらわにする人もいるでしょう。

そして、このインドも、そんなクラクションの嵐で、
気性の荒い運転を覚悟していたのです。

しかし。。。。
ふと気づくと、こういうメッセージが、車の後ろについているのがかなり目立ちます。


     blow horn 
     sound horn



何と、「クラクション鳴らして下さい!」 という意味です。
どういうことか初め分かりませんでした。

そして、運転の様子をよく見ると、決して、"譲り合い"何てことは考えてないのです。

むしろ、突っ込むくらいです、バンバン抜かします。

そういうわりには、クラクション鳴らして下さいと言うのです?..

インド人のエスコートに「クラクション鳴らしてケンカにならない?」と、聞いてみると、

「ならない、逆に鳴らしてもらった方がいい。文句や、イチャモンつける人はいない。
  だいたい、そんなことしても誰も聞いていない。」だそうだ。

なるほど、そういうことか!
クラクションを鳴らされて、イラつく我々とは思考がまったく違うのだ。

彼らは、クラクション鳴らされると
「お、クラクション鳴ってるね、邪魔なんだな、ちょーっと待ってろよー。今どくよ。」
抜かされると、
「おっと、先急ぐのね。どうぞどうぞ。」
抜かす時は
「ちょっとどいてくれえ、先行かせろよー」

クラクションを鳴らされている方は、まるで、ありがとうって感じにも見えるのです。


クラクション一つとってもインド人の感覚が、我々日本人や他の国の人間とは
まったく違うことがよくわかるのだ。

このニュアンス伝わるでしょうか?
次回はさらに深く入ります。

つづく

1 件のコメント:

  1. ん?
    クラクションを鳴らすのが「邪魔だ、どけ~」ではなく、むしろ「ありがとう」だなんて・・
    インドの社会では、どうやら私たちにはない、言葉では言い表せない感覚があるようですね。
    譲り合い?でもなく、じゃあ、何なのか?

    >このニュアンスわかりますか?
    >次回はさらに深く入ります。

    つづきがさらに気になります。

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