2013年11月16日土曜日

幸せの質量

僕たちには「幸せ」という言葉がある。
あなたの”幸せ”ってなんでしょうか?

インドの学校では、子供たちを見るとひとりひとりに、とてもパワーがあり元気でアクティブに見える。

彼らには、日本の子供たちのように、物は何もない。
「物」だけではなく、いわゆる「情報」も無いと言っていい。

毎日を生きていく、ストレートなパワーのみが存在するのである。



日本の子どもたちの周りには、ほぼ何でもある。
TV、ゲーム、スマホ携帯など、遊び物や、情報ツールで、擬似的な楽しみを
居ながらにして可能にする「道具」が多く存在する。

「物」や「情報」が、少ないと幸せで、多いと不幸せになっていく・・・・

どうしてでしょうか?
多ければいいと思うのが普通なのですが、人には、それが当てはまらない。

どうして、多ければ多いほど不幸せになっていくのか・・・

例えば、小さいコップと大きなバケツがあったとして、バケツには、半分の水が入っていて、コップには、水がいっぱいに満たされている。バケツ半分は、コップ10杯以上の量がある。

インドの子供たちは小さいコップ、そして、日本の子供たちはバケツだ。

もう、お分かりだと思うが、幸せ度、満足度、それは、

「満たされているかどうか?」
 
に、かかっているのだと思う。
そして、不思議なことに、満たされている容器の「大きさ」には関係ない。

日本人の子どもには、物や情報が多すぎて、その容器が大きく膨らみ過ぎてしまったのだ。
インド人の子どもは、物や情報など皆無で、その容器は膨らまない。

大きな容器をいっぱいに満たすには、それなりの量の水が必要なのは言うまでもない、しかも、どんどん容器が膨らみ続けていたら、いつまでたってもそれは、いっぱいにはならない。要するに、幸せは感じられない。

インド人が、みんな幸せを感じ、パワーがあるのは、小さい容器がいつも満たされているからに他ならない。




そして、僕達、日本人が、本当に幸せを掴みたかったら、その方法はひとつ!

”容器を小さくする”ことだけである。

 2600年前に、この国に生まれた釈迦は、言ったのだ。
「容器を無くしてしまおう。」と・・

具体的には、試しにやってみるといい。
まずは、子どもから、TVと携帯を排除してみればわかる。

確かに、それだけで、世界が変わり、幸せなことが、徐々に起こるのである。



2 件のコメント:

  1. 物があって豊かだからといって、それが必ずしも幸せに結びつくとは限らない。
    インド人と日本人の違いは容器の大きさと、河原塾超は言っていますが、正しくその通りで、
    容器が大きい、すなわち、物や情報量が大きくなると、もっと満たそうと思うようになり、もっと物や情報が欲しくなってしまう。満足感が無くなり、幸せが感じられなくなる。

    日本の子供たちに、やる気が感じられないのは、この満足感から来るのではないだろうか?
    自分は満たされていない、もっともっと欲しい・・・。こういった感情が表に現れてしまっているのであろう。物や情報をカットすることで、容器が小さくなり、容器が小さくなれば、すぐに充足感が生まれる。その充足感が、その人に幸福な感情を起こす。そうなれば、幸せな気分になれる。

    僕も、河原塾超の言うように、大人は子供にいろいろな物や情報を与えすぎていると思う。
    与えすぎた物や情報を、子供たちが上手に使えるわけないのに・・・。

    僕たち大人の方が、考えを改めないといけない。

    容器を小さく・・
    このメッセージを、僕も多くの人に伝える必要があると思った。

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  2. 塾超の「幸せの質量」を読んで、以前中1の英語の教科書にのっていた話を思い出した。

    ケニアやメキシコといった外国の子どもが、”What is your treasure?"(あなたの宝物はなんですか)と聞かれて答えるのだが、その答えが、「学校」「山」「自分の町」「近くの木」など、実に素朴なのだ。

    身近な社会や自然が「自分の宝物」だと言えるなんて、すてきだなあと思う。
    日本の子どもなら、どう答えるだろう?

    今の日本は、物や情報が多すぎて、大人も子どももそれに振り回されている気がする。
    ある統計によると、今の情報量は10年前の530倍だそうだ。
    それでいて、あまり幸せそうに見えない。
    ”容器”が、ムダに大きすぎるのだ。

    あえて小さくする勇気を持とう。TVや携帯のない日を過ごしてみよう。
    それまで気づかなかった感動に出会えるに違いない。

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